鬱を防ぐためには、質の高い休息を取ることが大切です。以下に、私自身の経験も含めて、鬱になりにくい休み方のポイントをいくつか挙げます。
鬱になってしまうとどうなるのか
一度鬱病になってしまうと、精神的・身体的に様々な症状が見られます。ここでは、一般的に見られる鬱の症状について解説します。
気分の落ち込みや絶望感
常に気分が沈んでいる。何をしても楽しめない。将来に希望が持てないと感じるなど一方的にナガティブに考えてしまうことが多くなります。些細なことでも絶望感を覚えることが多く、楽しかった趣味や活動にも関心を失うことが多いです。
意欲や集中力の低下
仕事や勉強、家事など、何をするにもやる気が出なくなります。集中力も落ち、いつもできるはずの仕事で突然ミスを犯してしまうように、簡単なタスクでも完了するのが難しく感じられることがあります。
睡眠の問題
鬱病になると、不眠症や過眠症が現れることがあります。眠れない、夜中に何度も目覚める、朝早くに目覚める、逆に寝過ぎてしまうなどの症状が続くことがあります。
食欲の変化
食欲が急激に減退したり、逆に過食になってしまったりすることがあります。食が喉を通さなかったり、逆に食べていないと落ち着かなかったりなど、食生活の乱れが、体重の激減や栄養バランスの崩れにつながります。
自己否定や無価値観
自分を責める思いが強くなり、「自分は価値がない」「役に立たない」といった自己否定の考えが強まることがあります。このような思考が続くと、さらに落ち込みが激しくなる悪循環に陥ります。
疲労感・倦怠感
十分に休んでも疲れが取れない、常にだるいと感じることが多くなります。日常の些細な活動でも、極度に疲労を感じることがあります。
身体的な症状
頭痛、肩こり、胃痛など、身体的な不調が現れることも多いです。鬱の影響で身体が緊張状態にあるため、こうした症状が現れることもがあります。
死についての考えが増える
希望が持てなくなり、最悪の場合、「消えたい」「死にたい」といった思考が頻繁に出てくることがあります。このような場合は、早めに医療機関に相談することが大切です。
鬱にならない休み方
質の良い睡眠を確保する
睡眠は心身の疲れをリセットする基本です。就寝前のスマホやPCの利用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。
適度な運動を取り入れる
軽い運動(散歩、ヨガなど)は、ストレス解消と気分転換に効果的です。特に自然に触れることで、心が落ち着きやすくなります。
自分だけの時間を確保する
誰かと過ごすのも良いですが、ひとりでゆったりと過ごす時間も大切です。趣味やリラックスできることに集中する時間を作りましょう。
「何もしない」時間を作る
忙しいと「休まなきゃ」と焦ることもありますが、予定を詰め込め過ぎず、何もせずにリラックスできる時間を持つことも重要です。
情報の断捨離をする
SNSやニュースから離れる時間を意識的に取ることで、情報過多によるストレスを減らすことができます。情報をシャットアウトすることで頭がクリアになります。
人との距離感を大切にする
休み中に人付き合いで疲れてしまわないよう、二分にとって無理のない範囲で交流を持つことも必要です。
「何かを達成しなければならない」と思わない
休みは「何かを成し遂げる」ためのものではなく、「心身を休めるためのもの」です。過度に予定を詰め込まず、リラックスすることを第一に考えましょう。
まとめ
鬱病になると、以下のような精神的・身体的な症状が現れることがあります。
- 気分の落ち込み・絶望感:常に気分が沈み、何に対しても興味が持てなくなる。
- 意欲・集中力の低下:やる気が出ず、簡単なことでも集中するのが難しい。
- 睡眠障害:不眠や過眠が続き、睡眠の質が低下する。
- 食欲の変化:食欲が減ったり、逆に過食になったりする。
- 自己否定・無価値感:自分を否定する思考が強まり、自己価値を感じられなくなる。
- 疲労感・倦怠感:十分に休んでも疲れが取れず、常にだるい。
- 身体的症状:頭痛や胃痛などの身体的不調が増える。
- 死への考え:絶望感から「消えたい」などの思考が現れることがある。
「休み方一つで、心と体のリセットができます。無理に完璧を目指す必要はありません。大切なのは、自分に優しく、無理なく休むこと。その時間こそが、心のバランスを取り戻す鍵になるのです。」